【岡山県初の女性杜氏が醸す】
雄町米に旨味と少量ながらビロードのようにリッチな甘みがバランスした至極の逸品。
春の魚、鰆との取り合わせも新鮮。皮目を炙った鰆がのびやかにお酒を後押ししてくれる。
【雄町ファンのための、「雄町の日本酒」】
いまや全国で偏愛といえるほどのファンも多い酒米といえば、岡山県が誇る「雄町」をおいて他にありません。雄町の魅力を広く発信していきたいとの思いから始まった新ブランド「稲ロゴラベル」シリーズより、第2弾となる等外雄町を使用した香り高い日本酒が生まれました。等外米とはいえ純米大吟醸と同じ50%まで磨き上げて丁寧に醸したこの日本酒は、高級酒と遜色ないほど華やかで洗練された香りに包まれます。ひと口目の驚きと、米の等級だけではない雄町の魅力をお確かめください。
―等外雄町とは―
等外米(規格外)に格付けされた雄町です。通常、「特上」から「3等」までが特定名称酒(純米酒、純米大吟醸酒など)を名乗ることができますが、その等級外のため普通酒に分類されます。「全量雄町化」に向けて動き始めた当蔵は、酒造りによって持続可能な地元の農業を支えることができると信じ、等外雄町の使用を本格開始しました。「稲ロゴラベル雄町50香酒」では国内でも最高品質の雄町が栽培される岡山県産の契約栽培田で収穫された雄町のみを使用しています。
【御前酒を形成する3つのコト】
地元の米と水で醸し、地元の方に愛される酒。原料の米は岡山県産にこだわり、大地の恵みである旭川の地下伏流水を汲み上げ、そのまま使用する。米、水、風土が混然一体となって酒の味となって現れる。
【コクとキレ】と【なめらかさ】の融合
酒質の特徴としては、岡山県南の瀬戸内の酒が甘口であるのに対して、すっきりとした辛口が持ち味である。それは、冬の寒さの厳しいこの地の人々が求めた味でもある。また、昭和45年頃から純米酒の製造にも積極的に取り組み、現在では製造数量の7割を占める。また、当蔵で40余年の熟練者であった前杜氏の原田 巧の後を引き継ぎ、平成19年より岡山県初の女性杜氏 辻 麻衣子が酒造りを行っている。蔵人も若返り、杜氏を盛り立てている。
【蔵独自の菩提酛】
従来の「菩提もと」の製法をベースに先代杜氏、原田 巧が試行錯誤を繰り返して御前酒の蔵に適した製法として生み出した新しい「菩提もと」。少量の米麹を水に浸け、乳酸菌を繁殖させ「そやし水」を作る。乳酸が大量に生成された頃に一度、加熱殺菌し安全性を高めてから仕込水として使う。
酒別/純米酒
原材料名/米・米こうじ
アルコール分/15度
米の品種/岡山県産「雄町」(等外米)
精米歩合/50%
飲み方/◎冷酒 常温 燗酒
日本酒度/-2
酸度/1.3
アミノ酸度/1.4